7月25日(月)
今年のバルセロナも連日30度近い 猛暑です。
しかし日本に比べると圧倒的に湿度が低く、カラッとしていてそれほど不快な暑さではありません。
スペインはここしばらく日照りが続いているらしく、前例にないほど深刻な水不足だとのこと。
この状態が続けば、断水という事態にもなりかねないなどという報道がされていたりします。
僕が日本にいたここ1ヶ月の間、スペインでは各地で乾燥による山火事が相次ぎ、
消火に当たった11名の消防隊員が炎に巻き込まれ亡くなるという悲惨な事故が起きていたようです。
また、在バルセロナのイタリア系会社への2度の爆発事件は日本でも報道されていましたが、
次から次へと色々なことが起こるものです。


7月21日(木)
サンタ・マリア・デル・マル教会にて行われた、グスタフ・レオンハルトによるオルガンコンサートを聴きました。
以前から彼のCDはいくつか聴いていましたが、特にチェンバロで演奏された
J・S・バッハのフランス風序曲などは素晴らしく、お気に入りの名盤です。
なので今回のコンサートは、生で聴けるということで大変楽しみにしていました。
プログラムはハスラー、フローベルガー、ブルーナ、ケルコーヴェン、ブーム、フィッシャー、パッヘルベルなど、
ルネッサンス、バロック期の作曲家達によるもの。
演奏はやはり完璧な様式感で、ずいぶんな高齢にも関わらずテクニック的にもスキがない。
曲ごとに音の変化が加えられ飽きさせず、音色もパイプを通る風を感じさせるような大変美しいもの。
天に抜けるような信仰心に満ちた、厳かで重厚な音楽を聴かせてくれました。
しかし、このような古い教会にエアコンなどあるはずもなく、徐々に熱気に包まれ、
音楽を聴くために1時間座り続けるということが若干辛くもなってきました。
とは言うものの、またバルセロナに戻り、こういった体験ができたという思いがしたコンサートでした。


7月19日(火)
朝日本を出発し、約20時間をかけ、現地時間の夕方無事バルセロナに到着しました。
最初の頃は、いかにも異国の地に住んでいるようだったこの街も、
こうして他の国や街から帰って来るということを度々繰り返していると、
いかにも安心できる、自分のホームタウンのように思えてきます。
しかし日本の生活との違いは大きく、どこか不思議な感覚で、
昔テレビで見たことのあるスペイン映画の中の世界にいるような錯覚がしているところですが。
全く異なる2つの文化を体験できるというのは大変興味深いことです。
今回約1ヶ月日本に滞在したわけですが、いくつかこなさなければならなかった仕事や、
友人知人などに会ったりしているうち、有意義でありながらも、あっと言う間に過ぎて行きました。
また、来年度へ向けて気を引き締めて頑張らねば!と思います。


7月13日(水)
久しぶりに帰国すると、日本とスペインの違いをまざまざと目の当たりにさせられたりするものです。
文化や習慣は当然のことですが、街の設計や国民性など、
自国を見る目が、明らかに以前と異なっている自分を感じたりします。

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