1月22日(土)

「EXCELLENCE」にて即興演奏によるコンサートを行いました。
REPORT欄に様子をアップしましたので、よろしければ是非ご覧下さい。


1月11日(火)
僕はCD、MD共にそれぞれ千枚近くを所有しているのですが、
こちらに持って来ているものはほんの僅かで、
そのほとんど全ては日本にあります。
そのため、これが聴きたいあれが聴いたいと思っても空しく終わることがほとんどですが、
特に現在作曲のレッスンで学んでいる作曲家、
シェーンベルクやウェーベルンやベルクの新ウィーン楽派、またメシアンや武満などに関しては、
日本にならたくさんあるのに、と思うことがしばしばです。
ちなみに作曲のD・パドロス先生はとても武満が好きなようで、
たくさんのオーケストラのためのスコアを所有されています。
ノヴェンバーステップスなどいくつか見せて頂きましたが、とてつもないテクニックに驚きです。
大胆な発想でオリジナリティがあり、
音使いがあまりに緻密で美しい。
好き嫌いは別にして、武満は我々日本人にとって巨大な存在なのだと感じさせられます。


1月10日(月)
年末から数度に渡って、スケルツォワルツ、ロマンサ(リョベート)をフェルナンドに見て頂きました。
以前のレッスンで演奏したソルと同様、リョベートもバルセロナ出身のギタリスト・作曲家。
それほど多くはありませんが彼の作品は、この一時代のスタイルを象徴するような貴重なものだと思います。
フェルナンドのアドバイスの中でとりわけ面白かったことは、
テンポルバートやヴィブラート、それにたっぷりと歌いながらもさっぱりとした装飾音やポルタメントなど、
よりその時代背景に近い表現を丁寧に教えてくれたことです。
実際に彼が模範を示してくれた時、一瞬その場が百年遡ったような錯覚を覚えるほど、
どこか古めかしい匂いに満ちたものでした。
そういえば、SP盤に残されたというリョベート自身の演奏もこんな風だったなあ、
というような印象を随所に受けましたが、この数度のレッスンを受けてからというもの、
リョベートという存在がやけに興味深く感じられるようになったのです。


1月1日(土)
大晦日の夜、新年を迎えるカウントダウンのメイン会場であるカタルーニャ広場に出かけました。
移動も困難なほどに、老若男女の人だかりでしたが、
中でもシャンパンを手にする人が多く見られ、周りには警備のための警官の数も相当なもの。
午前0時が近づくにつれ次第に若者達のテンションは上がり、やり始めたことと言えば、
開栓前のシャンパンを振り、人の迷惑を顧みずそこらじゅうに泡を撒き散らすというもの。
こいつら一体何をしてくれるんだ!と思いながら逃げ回っているうちに、

Feliz año nuevo!(新年おめでとう)と友人。
へ?いつの間に?という感じでしたが、カウントダウンなど全くなく、
雰囲気とは裏腹に、大変淡白なその瞬間でした。
やがて人ごみがどやどやと移動し始め、この広場の真ん中にスペースができ、
何が起こるのかと思いきや、周りからどんどんシャンパンの空瓶が投げ込まれ、
瞬く間にそこはガラスの破片でいっぱいになりました。
目立ちたがり屋な青年達はそこを横断し、拍手を受けたりしていたのですが、
中途半端な芸などせず、どうせなら裸足で駆け抜けて欲しかったものです。(笑)
広場の外では、何やら若者の挑発に乗った警官が、パトカーを暴走させるという騒ぎが起こりました。
それを避けるために、どっと人ごみがあっちこっちへ流れるという危険極まりない光景。
スペインとはこういう国。日本とのあまりの気質の違いに、しばらく目が丸くなった僕だったのでした。

とはいうものの改めて、みなさん、明けましておめでとうございます!
今年も当HPをよろしくお願いします!
今年もみなさんにとって良い年でありますように。


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